ちなみに、商の人が優れていたと言う証拠としてはこの次の王朝である 周は文字を持たなかった。周は長いから途中からはちゃんとできてるけど。また、兵車という馬車のようなもの も商が作ったらしい。車輪の摩擦をどう押さえるかが問題だったというようなことが今作中に出ているが、 それをやってのける商の人々の頭脳の発達は見を見張るものがある。参考までに、 商はどこが発祥の地であるか未だにわかっていないがだいたい東方にあったと宮城谷さんは予想している。
さて、物語は波瀾の出生から始まり、夏王朝を見限り商王朝において重要な働きをした伊インの生涯を 描いたものだが(詳しくは読みましょう!)、伊インをとりまく人々がまた非常に印象的だ。中でも、 夏の王である傑(←これのニンベンがない字)と商に国を滅ぼされた顎と呼ばれる葛(←国の名前)人。 傑は伊インのライバルとしての登場でいわゆる影の主役。よって、ある意味印象が残って当然だとも言えるかも 知れないが、顎がホントに絶妙だ。dagonは伊インより顎の方が好きになってしまった。人間の苦痛というか 葛藤を抱えるが、最後には克服するすがすがしさ。歴史を読むというよりはこの人のことを読むだけで 本作を読む喜びを感じる。
全体的に物語的で読みやすい。資料が少ないことと筆者の想像力がずば抜けていることによる 芸当だろう。多くの人が知っている太公望さんだとか始皇帝とか孔子さんとかよりずっと昔の話だが、1度読んでみてはいかがだろう?
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